春日若宮おん祭り・お渡り式(読み方:かすがわかみやおんまつり おわたりしき)は、奈良県奈良市にある春日大社摂社若宮神社の例祭で、4日間にわたり毎年行われます。
奈良県庁前から始まり、春日大社一之鳥居をくぐり、お旅所まで約2時間かけて行列します。
春日若宮おん祭り・お渡り式行列順
第一番・日使(ひのつかい)→第二番・神子(みこ)→第三番・細男・相撲(せいのお すもう)→第四番・猿楽(さるがく)→第五番・田楽(でんがく)→第六番・馬長児(ばちょうのちご)→第七番・競馬(けいば)→第八番・流鏑馬(やぶさめ)→第九番・将馬(いさせうま)→第十番・野太刀(のだち)他→第十一番・大和士(やまとざむらい)→第十二番・大名行列(だいみょうぎょうれつ)
春日若宮おん祭り・お渡り式のルート
奈良県庁前→近鉄奈良駅→油坂→JR奈良駅前→三条通り→春日大社一之鳥居「くぐってすぐの影向の松(ようごうのまつ)の前で、松の下式(まつのしたしき)が行われる」→お旅所
春日若宮おん祭り・競馬とは?
馬出橋(まだしのはし)から、お旅所前にある勝敗榊(しょうはいさかき)までの約150mを、2頭ずつ(左方、右方)3回ほど駆け抜けます。
春日若宮おん祭り・競馬の服装
左方は赤色の裲襠(りょうとう:織物で頭から被る袖なしの衣服)、右方は緑色の裲襠。
細纓冠(さいえいかん:冠に付いている背に向けて垂らす部分の幅を狭くし、中央を曲げて両端を纓壺に差し込む)、緌(おいかけ:冠に付ける顔の左右を覆う飾り)
春日若宮おん祭り・稚児流鏑馬とは?
揚児(あげのちご)1騎、射手児(いてのちご)2騎の3騎が、引き馬(ひきうま:ひとが引く)で的の前まで行き、止まった状態で馬上から3つの板的を狙います。
射る際に「謹上再拝(きんじょうさんはい)」という声を発します。
春日若宮おん祭り・稚児流鏑馬の服装
▼揚児
葛笠(つづらがさ:ツヅラフジで編まれ中央のみねがやや低いもの)、赤の水干(すいかん:丸襟で背縫いがない)、小袴(こばかま:すその短い狩り用の袴)、行縢(むかばき:鹿の夏毛で作られる)、射籠手(いごて:弦が袖に当たるのを防ぐ)、箙(えびら:矢を入れる容器)、足袋、草履
▼射手児
赤い葛笠、白の水干、小袴、行縢、射籠手、箙、足袋、草履
鏑矢(かぶらや:先端に卵型で中が空洞の武具を付けたもの)を射ます。
春日若宮おん祭りの始まりや由来、歴史、起源は?
1136年(保延2年:ほうえん)に、関白(かんぱく)・藤原忠通(ふじわらのただみち)が、五穀豊穣や国民安寧を祈願して始まり、現在に至るそう。
春日若宮おん祭り・お渡り式は、いつ行われるの?
毎年12月17日(祭り3日目)に行われます。
春日若宮おん祭り・お渡り式の有料桟敷席
有料桟敷席は10月から前売券が販売され、当日券は残席がある場合に販売されます。※過去の参考価格とエリア(詳しくは公式HPで確認してください)
▼登大路園地桟敷席(のぼりおおじえんち:県庁前)
1席あたり2,000円で、全席自由席
▼松の下式桟敷席(南・北)
1席あたり4,500円で、当日先着順指定席
▼お旅所前桟敷席
1席あたり10,000円で、当日先着順指定席
春日大社の場所・住所(アクセスと駐車場)
奈良県奈良市春日野町160
▼自動車
第二阪奈道路宝来ICより約19分
京奈和自動車道木津ICより約20分
西名阪自動車道天理ICより約24分
▼電車
近鉄奈良線近鉄奈良駅より徒歩約12分
JR大和路線・奈良線奈良駅より徒歩約22分、車で約12分
流鏑馬はこちら