ドライバーと1頭又は2頭、又は4頭の馬で1チームとなり、2~3日間で馬車馬術(ドリブンドレッサージュ)、マラソン、コーン(障害物)を行い、総合点で評価される競技です。
※出場する競技者も馬も、クラスにより年齢制限があります。
コンバインドライビングのルール
国際馬術連盟(FEI)認定競技になる為、ここで規定されているコンバインドライビングのルールの一部を解説していきます。
規定は変更もあるので、細かい部分は国際馬術連盟で確認してください。公認競技会以外では、大会ごとに規定が大きく違う場合もあります。
コンバインドライビングのルール・頭数・人数編
馬(ポニーのクラスもある)の数、シングル(1頭)、ペア(2頭)、フォーインハンド(4頭)。
全てのクラスで、グルームスと呼ばれるナビゲーターが必要になり、フォーインハンドの場合は2人必要になります。
コンバインドライビングのルール・馬車馬術(ドリブンドレッサージュ)編
馬の自由さ、ペースの規則性、調和、推進力、柔軟性、軽さ、動きやすさ、正しい曲がり方を評価されます。
ドライバーはスタイル、正確さ、コントロール、服装(グルームス同士は同じ格好)、馬具と馬車の状態を静止状態で評価(上級クラスは移動中に行われる)されます。
ドライバーにもグルームスにも服装規定があり、ジャケット又は民族衣装、帽子、手袋を着用し、ドライバーは運転用の前掛け(エプロン)も必要。
※指定されていない限り制限時間はなく、競技場(アリーナ)に入場すると開始され、敬礼で終了となります。
馬車馬術(ドリブンドレッサージュ)で要求される動きの種類
ホルト(Halt)「停止」
ウォーク(Walk)「歩く(常歩:なみあし)」
フリーウォーク(Free Walk)
ワーキングトロット(Working Trot)「活発な速歩(はやあし)」
コレクテッドトロット(Collected Trot)
エクステンデッドトロット(Extended Trot)
ミディアムトロット(Medium Trot)
ワーキングキャンター(Working Canter)「活発な駈歩(かけあし)」
コレクテッドキャンター(Collected Canter)
エクステンデッドキャンター(Extended Canter)
レインバック(Reinback)
フィギュアスオブエイト(figures of eight)「8の字」
ダイアゴナルイールド(Diagonal Yield)
この他にもショルダーイン(Shoulder-In)、ストレッチングザフレーム(Stretching the frame)、トランジション(Transitions)、チェンジオブペースアンドム-ブメント(Change of Pace and Movement)等があります。
コンバインドライビングのルール・マラソン編
レベルに合わせたクラス分けにより、2つ(A、B)又は3つのセクション(A、Transfer、B)で構成され、規定時間以内に通り抜けます。
セクションごとに、それぞれ最大時速が決められていて、最大速度を越えてはいけません。またクラスによっては、最低時速も決められている場合があります。
セクションBには、最大で8つの自然又は人工の障害物が用意され、最後の障害(または残り300m)からゴールまでは、速歩か常歩を維持しなければペナルティを受けます。
ドライバー・グルームスは、ヘッドギアとプロテクターの着用が必要です。
コンバインドライビングのルール・コーン編
20対のコーンの間を、規定時間以内に通り抜けます。
※規定時間オーバー、コーンを倒す、障害物を避けたり拒否する等は、ペナルティの対象となり、レベルが上がるほど、コーンの間の幅が狭くなっていきます。
※鞭を手に持ってスタートする必要があり、落とすとペナルティの対象となります。
サーペンティン(直線に並んだ4つを避けながら蛇行:だこう)
ジグザグ(最大4対の間を通過)
ボックス(直角に曲がるのが4回)
シングルU(Uターン)
ウェーブ(45度の角度がついたコーンの間を通過)
水
幅3m以上、深さ20~40cmで側面が傾斜していて、入口とで出口に2m離れて設置された1対のコーンの間を通過。
橋
地面から35cmまでの高さ、幅3m、長さ最大10mまでで、入口とで出口に2m離れて設置された1対のコーンの間を通過。