初心者でも中級者でも、乗馬が上手くなりたいけど中々上達しないという、壁にぶつかる事があると思います。
こういう時に、ガムシャラに練習を重ねて乗り越えるという、根性論に近いアプローチも間違いではありませんが、ストイックなアスリートにしか通用しない方法だと思います。
趣味で楽しんでいる方、大会を目指すような競技志向の方まで、誰にでも使える方法でなければ役に立たないので、じっくりと解説していきます。
乗馬で壁にぶち当たる原因と理由とは?
上手くいかない、上達を妨げる理由は、一体どこにあると思いますか?
少しだけ、自分の頭で考えてみてください。
答えは「過去の経験や知識(記憶)」です。
どういう事かというと、人間は身体を動かす動作や頭の思考パターンまで、全て過去の経験や知識(記憶)を使っています。
「個々人のクセ」と言い換えれば、分かりやすいかもしれません。
新しい事を学んで身に付けて行く際に、過去の経験や知識が邪魔をする事があります。
もちろん、土台となり大活躍もしてくれますが、壁にぶち当たった場合は前者になります。
乗馬が上手くいかない、壁を乗り越える方法の注意点
やり方は非常にシンプルな為、軽く扱われてしまう可能性が高いので、最初にお伝えしますが、丁寧に取り組む事で得られる効果は、非常に強力です。
軽く扱ってしまうと、まったく効果を得られない為、真剣に取り組まないのであれば学ぶ必要はありません。
では先に進みましょう。
先ほど「過去の経験や知識(記憶)」が邪魔をすると言いましたが、これを一旦リセットする事が出来れば、新しい事をすんなりと学んで身に付けられるようになります。
乗馬が上手くなりたい、壁を乗り越える方法
一旦リセットする具体的な方法は、リラクゼーションです。
マッサージ等の外圧でほぐすようなものではなく、自分の意志で徹底的にリラックスをしていきます。
最も重要なポイントは「自分の意志で徹底的に」という部分で、やり方は非常にシンプルです。
最もラクな姿勢を作ります
座っていても、寝転んでも構わないので、ラクな姿勢で行ってください。
部屋を暗くすると集中しやすくなる為、出来るだけ暗い空間がオススメですが、明るくても問題はありません。
まずは、力を入れずに目を閉じます。
頭のてっぺんから順番に力を抜き緩めていく
「息を吐きながら、力を抜いていき、緩めていく」のが基本です。
頭のてっぺんから始め、おでこ、眉間、頬、あご、首…等、足先に向かって出来る限り細かく身体の各部位に意識を向け、意識を向けたところの力を抜いて緩めていきます。
大雑把に顔、腕とかに区切ってしまうと、単なるリラクゼーションになってしまい、リセットまで辿り着きません。
細かく細かく各部位に意識を向け、息を吐きながら力を抜いていく事が重要です。
身体の前面、背面、可能であれば身体の中も、ゆーっくりと時間をかけ、しっかり緩むまで取り組みます。
力が抜けにくい箇所があれば、そこはたっぷり時間をかけて、じっくり取り組んでください。
20分程度もかければ、だいぶリラックス状態を作り出せるはずです。もちろん、もっと丁寧に長く行っても構いません。
最後はゆっくり体を動かしながら、目を開けます。
全身がリラックスしてリセットされると同時に、頭もリラックスしてリセットされるので、いつもと違う感覚になっているはずです。
1回だけでも大きな変化を体感出来ますが、これを何回も繰り返し行い、短時間で常に深いリラックス状態を作り出せるように、訓練する事も可能です。