若一王子神社流鏑馬神事(読み方:にゃくいちおうじじんじゃやぶさめしんじ)は、長野県大町市にある、若一王子神社の例祭で、毎年行われます。
7歳~9歳の少年射手(いて:現地ではボボと呼ばれる)が、大町市内にある三日、大黒、九日、六九、白塩、北原、上仲、下仲、南原、仁科の10の各町から選ばれ、合計10騎で流鏑馬(現地では射隊(いたい)と呼ばれる)を行います。
馬には口取り役(くちとりやく:馬を引く役)、うちわ役(扇ぐだけじゃなく、町内にある的を射る場合に、的の後ろへ飛ばないように防いでもいる)、笠役(かさやく:大きな傘を持つ)、後衛役(こうえいやく:後方警備)、弓持役(ゆみもちやく)、介添役(かいぞえやく:世話をする)等がとり囲み、威勢をつけるそう。
若一王子神社流鏑馬神事・子ども射手の服装
※顔には化粧を施します。
▼子ども射手の装束
三蓋笠(さんがいがさ:3層に重なった笠)、陣羽織(じんばおり:丈の短い着物)、太刀、箙(えびら:矢を入れる容器)
重藤の弓(しげどうのゆみ:弓幹(ゆがら:本体の事)が黒漆で塗られ、藤を巻きつけ朱漆が塗られている)を使います。
若一王子神社子ども流鏑馬のスケジュールと流れ
▼JR大糸線信濃大町駅前
各町から集合した後、JR信濃大町駅前に設置された的(白木を扇形に組んだ的)に向けて、10騎それぞれが1回ずつ狙います。
▼休憩
▼いーずら大町特産館前
10騎それぞれが1回ずつ狙います。
▼巡行改めの儀
町の中央にて、注連縄(しめなわ)開きが行われます。
▼若一王子神社境内
境内入口でお祓いを受け、3か所の的場を約1時間かけて3周(9回)ほど回ります。
まず矢を射ずに1周、次は矢を射ながら1周、最後は的を矢の方へ近付けて射ます。
若一王子神社子ども流鏑馬の始まりや由来、歴史、起源は?
1221年(承久3年:じょうきゅう)に、後鳥羽上皇(ごとばじょうこう)が北条義時(ほうじょうよしとき)討伐の命令を出し、忠誠を誓った仁科盛遠(にしなもりとお)が、武運を祈って神前に奉納したのが始まりだそう。
流鏑馬の神事として、2001年(平成13年)9月20日に、長野県無形民俗文化財に登録されています。
若一王子神社子ども流鏑馬は、いつ行われるの?
毎年7月第4日曜日に行われます。
若一王子神社の場所・住所(アクセスと駐車場)
長野県大町市大町2097
▼電車
JR大糸線北大町駅より徒歩約12分
JR大糸線信濃大町駅より徒歩約30分、車で約5分
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