白鬚神社・流鏑馬祭(読み方:しらひげじんじゃ やぶさめまつり)は、岐阜県可児市にある、白鬚神社の例大祭で、毎年行われます。
羽織袴(はおりはかま)姿で扇を投げる「馬場見せ(ばばみせ)」、装束姿で的めがけて矢を投げる「本乗り(ほんのり)」が、本殿前の約400mの参道を駆け抜けます。
土田(どた)地区内の輪番で、祭を司る楽当元(がくとうもと)、馬を出す馬当元(うまとうもと)の東座・西座の2つを担当します。
馬当元の2地区から、騎手にある若者が選ばれ、乗馬の練習から始めて本番に備えます。
白鬚神社・流鏑馬祭の流れ
▼馬場見せ
引立烏帽子(ひきたてえぼし:てっぺんを立てたえぼし)羽織袴姿でそれぞれ1往復ずつ走り、復路の途中で日の丸の扇を、観客の方へ投げます。
※先払い(さきばらい)
本乗りが走る前に、紋付き袴姿で両手に竹筒を持ち、竹筒を地面に打ち付けながら、「馬が来るぞー」と叫びながら、参道を走り抜けます。
▼本乗り
装束姿でそれぞれ3往復ずつ走り、往路で2つの的をめがけて手で矢を投げます。最後は日の丸の扇を掲げながら戻り、途中で観客の方へ投げます。
白鬚神社・流鏑馬祭の服装
▼男性本乗り衣装
巻纓冠(けんえいのかん:冠の後ろに尾のようにつける装飾を巻いたもの)、水干(すいかん:丸襟で背縫いがない)、馬乗り袴(うまのりばかま)、太刀、足袋
▼女性本乗り衣装
騎射笠(きしゃがさ:竹を編んで漆塗りにしたもの)、狩衣(かりぎぬ)、馬乗り袴、足袋
白鬚神社・流鏑馬祭の始まりや由来、歴史、起源は?
1570年(永禄13年:えいろく)、土田城城主の生駒道寿(いこまちかしげ)が白鬚神社を現在地に移転した際に、自ら家臣を引き連れて奉納したのが始まりだそう。
土田白鬚神社流鏑馬祭として、1984年(昭和59年)12月12日に、可児市指定重要無形民俗文化財に登録されています。
白鬚神社・流鏑馬祭は、いつ行われるの?
毎年4月第1日曜日に行われます。
白鬚神社の場所・住所(アクセスと駐車場)
岐阜県可児市土田3662−1
▼電車
可児川駅より徒歩約20分、車で約5分
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