鷲原八幡宮・流鏑馬神事とは?

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鷲原八幡宮・流鏑馬神事(読み方:わしばらはちまんぐう やぶさめしんじ)は、島根県鹿足郡津和野町にある、鷲原八幡宮の春の大祭で、毎年行われます。

弓馬術礼法小笠原教場(きゅうばじゅつれいほうおがさわらきょうじょう)が奉納します。略称(小笠原流)。

馬上から的を弓で射る射手(いて)は、長さ約250mの直線の流鏑馬馬場(ばば)を駆け抜けながら、3つの的を狙います。

※1568年(永禄11年:えいろく)に、吉見正頼(よしみまさより)が本殿を再建した際に、鎌倉の鶴岡八幡宮の馬場を模して造られたと伝えられ、1966年(昭和41年)5月31日に島根県指定文化財(史跡)に登録されています。

矢を番える(つがえる)動作の間に、「陰陽(いんよー)」という声を発します。

スタート地点を馬場元(ばばもと)と呼び、一の的(いちのまと)、二の的(にのまと)、三の的(さんのまと)、ゴール地点を馬場末(ばばすえ)と呼びます。

的は一辺約55cm(一尺八寸)の板。

馬場の両側には埒(らち)が設けられ、進行方向の左側に的があり、的側は男埒(おらち)と呼び、反対側は女埒(めらち)と呼びます。

鷲原八幡宮・流鏑馬神事・小笠原流流鏑馬の服装

▼流鏑馬射手(やぶさめいて:鎌倉時代の狩装束)
綾藺笠(あやいがさ:いぐさを編んで裏に布を張った笠)、立烏帽子(たてえぼし:高く立てたままで折らない)、鎧直垂(よろいひたたれ:鎧の下に着る着物)、行縢(むかばき:鹿の夏毛で作られる)、射籠手(いごて:弦が袖に当たるのを防ぐ)、太刀、前差し(まえざし)、弦巻(つるまき)、箙(えびら:矢を入れる容器)、物射沓(ものいぐつ:革製のくつ)

雁股矢(かりまたや:矢の先が股を開いたように分かれた形状のもの)を射ます。

▼平騎射(ひらぎしゃ:江戸時代の軽装束)
騎射笠(きしゃがさ:竹を編んで漆塗りにしたもの)、筒袖(つつそで:和服の袖の形)の紋付(もんつき:家紋の入った着物)、小袴(こばかま:すその短い狩り用の袴)

鏑矢(かぶらや:先端に卵型で中が空洞の武具を付けたもの)を射ます。

※和鞍(わぐら)、和鐙(わあぶみ)、和銜(わばみ)を使います。

鷲原八幡宮・流鏑馬神事の始まりや由来、歴史、起源は?

江戸時代(それ以前の文献無し)に盛んに行われていたが、明治以降は途絶えていて、1957年(昭和32年)に津和野弓道会同志が歩射流鏑馬を奉納し、以後は鷲原青年会有志が奉納を続け、1976年(昭和51年)からは小笠原流古式流鏑馬神事として復活し、現在に至るそう。

鷲原八幡宮の流鏑馬神事として、1996年(平成8年)4月1日に、津和野町指定無形民俗文化財に登録されています。

鷲原八幡宮・流鏑馬神事は、いつ行われるの?

毎年4月第1日曜日に行われます。

鷲原八幡宮・流鏑馬神事・有料観覧席

津和野町観光協会が、座って観覧出来る床几席(しょうぎせき)を設けています。2~3月にかけて事前申し込みの為、あっという間に売り切れます。

※参考価格(詳しくは公式HPで確認してください)
1席あたり2,000円で過去に売り出されています。

鷲原八幡宮の場所・住所(アクセスと駐車場)

島根県鹿足郡津和野町鷲原 イ632−2

▼自動車
中国自動車道六日市ICより約50分

専用駐車場はありませんが、道の駅津和野温泉なごみの里(徒歩約10)に無料駐車場あり。

▼電車
JR山口線津和野駅より車で約10分

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