伊美別宮社・流鏑馬神事(読み方:いみべつぐうしゃ やぶさめしんじ)は、大分県国東市にある、伊美別宮社の秋季大祭で、毎年行われます。
馬上から的を弓で射る射手(いて)は、境内に設けられた長さ約100mの直線馬場(ばば)を駆け抜けながら、3つの的を狙います。
1年交代の輪番で、7地区から祭り担当地区(当場区:とうばく)が務め、流鏑馬の射手(いて)も当場区から1名選ばれます。
早朝に祭神へ奉納する流鏑馬・寄進の的(きしんのまと)、夕方から参拝者に披露する流鏑馬という2種類が行われます。
伊美別宮社・流鏑馬神事・寄進の的とは?
神事奉行から神酒の杯を受けて飲み干し、本殿に向かい二礼二拍手一礼をした後、特設馬場を素走り(すばしり:走り抜けるだけ)をして戻り、神酒を飲み拝礼します。
そして、1走目で1番目の的、2走目で2番目の的、3走目で3番目の的を狙います。
奇数回で終わらせる決まりなので、奇数になるように素走りを行います。
伊美別宮社・流鏑馬神事・寄進の的の服装
引立烏帽子(ひきたてえぼし:てっぺんを立てたえぼし)、白い鉢巻き、裃(かみしも:和服における男子の正装で、袖なしの肩衣(かたぎぬ)と袴(はかま)が、同じ生地で作られたもの)
雁股矢(かりまたや:矢の先が股を開いたように分かれた形状のもの)を射ます。
伊美別宮社・流鏑馬神事とは?
1走目に1と3番目の的、2走目に2番の的を狙います。これを2回繰り返し、合計4回走って6本の矢を射ます。
さらに、両手に扇を持ち、砂をすくう所作をして扇を投げ、紙吹雪を撒きながら走り抜けます。奇数回になるように素走りも行います。
伊美別宮社・流鏑馬神事の服装
鳥兜(とりかぶと:神事用儀礼装身具)から、引立烏帽子へ替えます。
白い鉢巻き、鎧直垂(よろいひたたれ:鎧の下に着る着物)、行縢(むかばき:鹿の夏毛で作られる)、射籠手(いごて:弦が袖に当たるのを防ぐ)
竹で作られた矢を射ます。
伊美別宮社・流鏑馬神事の始まりや由来、歴史、起源は?
1705年(宝永2年:ほうえい)には恒例行事になっていたと、文献に記載は見られるようですが、起源がいつかは定かではないそうです。
伊美別宮社やぶさめとして、1981年(昭和56年)3月31日に、大分県選択無形民俗文化財に登録されています。
伊美別宮社・流鏑馬神事は、いつ行われるの?
毎年10月15日に行われます。
伊美別宮社の場所・住所(アクセスと駐車場)
大分県国東市国見町伊美
▼自動車
大分空港より約37分
宇佐別府道路宇佐ICより約51分
大分空港道路安岐ICより約42分
専用駐車場はありますが、数が非常に少ないです。
▼電車
JR日豊本線宇佐駅より車で約40分
▼バス
大分空港より国東観光バス国杵線「田深橋」で下車、竹田津線へ乗り換え「下浜中」下車、徒歩約4分
JR日豊本線宇佐駅より大交北部バス「下浜中」下車、徒歩約4分
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