坂下の花馬祭り(読み方:さかしたのはなうままつり)は、岐阜県中津川市にある、坂下神社の秋季例祭で、毎年行われます。
3地区(下組は高部公会堂より、合郷組は若宮神社より、町組は松源地公会堂より)から花馬1頭(木曽馬:きそうま)ずつ、坂下駅前広場へ向けて行列します。
3頭が揃ったあと、坂下駅前広場から坂下神社まで、約1kmを約30分ほどかけて行列します。
花馬の鞍(くら)には、竹串に和紙を巻き、8色の色紙(金は稲穂、銀は麦、赤は人参、白は大根、黄は大豆、紫は小豆、青・緑は菜)で作られた花(金銀は短冊)をつけた、花串(はなぐし)を飾り、中心に榊(さかき)が飾られます。
花串は長さ4尺(約121cm)を200本、3尺5寸(約106cm)を200本、鞍に飾り付けます(昔は一年を意味する365本だったそう)。
坂下神社に行列が到着し、境内前の広場を3周した後、太鼓の合図により花奪り(はなとり:飾り付けられた花串の争奪戦)が始まります。
特に御利益があるされる榊が、最も激しい争奪戦になります。
花串は持ち帰って田畑や神棚に備え、豊作、無病息災、家内安全を祈ると良いとされているそう。
坂下の花馬祭りの始まりや由来、歴史、起源は?
木曽義仲(きそよしなか)が、1184年(寿永3年:じゅえい)に征東大将軍となった知らせを聞いた坂下の人達が、幣(ぬさ:お祓いなどに使われる紙)をつけた矢を馬の鞍に立てて、坂下神社へ報告したのが始まりと言われています。
坂下の花馬として、2008年(平成20年)9月24日に、岐阜県重要無形民俗文化財に登録されています。
坂下の花馬祭りは、いつ行われるの?
毎年10月第2日曜日(日付は毎年変動する)に行われます。
坂下神社の場所・住所(アクセスと駐車場)
岐阜県中津川市坂下639
▼自動車
中央自動車道西宮線中津川ICより約25分
▼電車
JR中央本線坂下駅より徒歩約11分