左義長まつりとは?

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左義長まつり(読み方:さぎちょうまつり)は、滋賀県近江八幡市にある、日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)で2日間にわたり、毎年行われます。

左義長とは?

竹や木で三角錐状に土台を組み、藁束を12段(現在はやや簡略化)重ねて覆った、高さ約3mの松明(胴体)になります。

松明の頂点を藁で括り、ここに藁で編んだ耳を3方向に付け、それぞれに御幣(ごへい:2本の紙垂(しで)を竹または木の幣串(へいぐし)に挟んだもの)を刺します。

松明の上(耳より上)に、杉の葉で作られた頭をつけ、その上に数m程の青竹か笹を付け、火のぼりと呼ばれる、短冊状の赤紙で作られた御幣に、くす玉、扇、巾着、薬玉、サイコロ等で飾り付けられます。

ここまでを含めて、十二月(じゅうにんがつ)と呼びます。

左義長の正面を飾る「ダシ」は、その年の干支(十二支)の動物を立体化し、小豆や胡麻等の穀類、スルメ、昆布等の海産物、ガムや駄菓子等の食材がほとんど(五穀豊穣を願い、神への供え物の為)で、麻等も使い正月明けから2~3か月ほどで作成されるそう。

※干支の立体物は「むし」と呼ばれ、それ以外の背景部分は「台」と呼ばれます。

ダシは奉納するそれぞれでデザインされ、初日にコンクールで出来栄えを競います。

左義長まつりのスケジュール

■1日目
宮入(日牟禮八幡宮馬場に勢揃い)→渡御神幸祭(とぎょしんこうさい)・左義長ダシコンクール審査→渡御出発→帰着・渡御還幸祭(とぎょかんこうさい)→左義長ダシコンクール審査発表・表彰式→各左義長宿にてダシ飾り

※渡御ルート(約3kmを3時間かけ練り歩く)
猿田彦(さるたひこ)、太鼓、宮司(騎乗)、近江八幡市長(騎乗し、陣笠・陣羽織姿)、赤紙を持った稚児(ちご)、左義長が旧市街を練り歩きます。

日牟禮八幡宮→鍛冶屋町(慈恩寺町通り)→慈恩寺町上→小幡上筋→北末町→西元町会議所前→池田町通り→小幡→為心町通り→白雲館前→日牟禮八幡宮

※踊り子
左義長の担ぎ手は踊り子と呼ばれ、各奉納町で揃えた半纏(はっぴ)を羽織り、化粧をし、チョウヤレ、マッセ等の掛け声を発します。

■2日目
左義長大祭→左義長自由げい歩(町内を自由に練り歩き、日牟禮八幡宮馬場を中心に内外でケンカが行われます)→左義長奉火

※ケンカ
お互いの左義長同士をぶつけ合い、相手を押し倒すまで戦います。

※奉火
火除け厄除けの願いを込め、燃やされます。

近江八幡左義長の始まりや由来、歴史、起源は?

織田信長も参加したと伝わっているそうで、400年以上の歴史を持ち、1740年(元文5年:げんぶん)以降は毎年行われるようになったそうですが、資料不足で起源は正確には分からないようです。

近江八幡の火祭りとして、1992年(平成4年)4月25日に、記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択されています。

左義長まつりは、いつ行われるの?

毎年3月14・15日に近い土日(日付は毎年変動する)に行われます。

日牟禮八幡宮の場所・住所(アクセスと駐車場)

滋賀県近江八幡市宮内町257

▼自動車
名神高速道路竜王ICより約30分

当日は交通規制される為、周辺駐車場に加え、臨時駐車場も設けられ、市役所臨時駐車場(旧市民病院跡地で無料)と市営小幡観光駐車場(有料、17時以降無料)を往復する無料シャトルバスが運行されます。

▼電車
JR東海道本線(琵琶湖線)・近江鉄道八日市線近江八幡駅より車で約10分、徒歩約35分

▼バス
JR東海道本線(琵琶湖線)・近江鉄道八日市線近江八幡駅北口より、近江鉄道湖国バス長命寺線「八幡堀八幡山ロープウェー口」下車、徒歩約3分

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